【ばんえい・ヤングチャンピオンシップ】ライジンサン勝利で大河原調教師は重賞初制覇

12月30日、帯広競馬場で行われた11R・ヤングチャンピオンシップ(BG2・2歳・ダ直200m)は、鈴木恵介騎乗の2番人気、ライジンサン(牡2・ばんえい・大河原和雄)が勝利した。2着にフレイムファースト(牡2・ばんえい・金田勇)、3着にウルトラコタロウ(牡2・ばんえい・槻舘重人)が入った。勝ちタイムは1:26.2(馬場水分1.5%)。

1番人気で赤塚健仁騎乗、アヤノダイマオー(牡2・ばんえい・大友栄人)は、9着敗退。

11月~12月にかけて行われた産駒特別競走の上位2頭が出走した「ばんえい甲子園」とも呼ばれる本レース。馬場水分1.5%、ばんえい重量は580kg~600kgの中で行われた。勢いよく先頭で第一障害を越えたディーホワイトが道中も単独で先行し、それを見る形でグランドスターダム、アヤノダイマオー、ウルトラコタロウと続き各馬ややばらけながら第二障害に進行。一足早く第二障害に到達したディーホワイトが一息入れると、積極的に障害に挑戦し一番手でクリア。必死に先頭を行くディーホワイトにウルトラコタロウ、トカチヒロが並びかけるが、外から強襲したライジンサンが一気に交わし先頭に立った。ゴール前、フレイムファーストが2番手から追い上げますがライジンサンが力強くリードを守りゴール。ライジンサンを管理する大河原和雄調教師は共に嬉しい重賞初制覇となった。騎乗した鈴木恵介騎手は「ヤングチャンピオンシップ」をオレワチャンピオンで制した2017年以来6度目の制覇となる。

1着 ライジンサン
鈴木恵介騎手
「本当に嬉しいです。障害も良いですし、下りてからの脚もあるので道中置いて行かれないように意識していました。ある程度思った通りの道中の位置取りだったので、うまくいったら勝てると思いながら騎乗していました。障害を下りてから一気に抜けられたのも馬の能力が良いのかなと思います。年が明けたら帯広記念、天馬賞と重賞が続きますのでぜひ帯広競馬場に足を運んでください。ありがとうございました」

大河原師「やっと重賞獲れた」

大河原和雄調教師
「開業からちょっと時間がかかりましたが、やっと重賞を獲れました。今日のレースは鈴木騎手にお任せして安心して見ていました。初めてこの馬を見た時、良くなる、育つと思いました。この馬の一番のセールスポイントは障害の登坂力です。まだまだこの馬は成長できると思いますし、成長させなきゃいけないと思っています。これからもライジンサンを皆さんで応援してください。よろしくお願いします」

ライジンサン 16戦6勝
(牡2・ばんえい・大河原和雄)
父:テルシゲ
母:カツラデラックス
母父:コーネル
馬主:佐々木松一
生産者:岩瀬正実

【全着順】
1着 ライジンサン
2着 フレイムファースト
3着 ウルトラコタロウ
4着 ミチシオ
5着 トカチヒロ
6着 コトブキテンザン
7着 グランドスターダム
8着 クリスタルイプセ
9着 アヤノダイマオー
10着 ディーホワイト

© 株式会社競馬のおはなし