能登地震死者数十名に 倒壊物下で救助待つ人も

 岸田文雄総理は3日の記者会見で石川県能登半島地震について「自治体からの情報によりますと60名を超える方がお亡くなりになられたという報告を受けており、御冥福をお祈り申し上げ、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます」と冒頭に地震により亡くなった犠牲者が3日午前8時現在、62人、重傷者26人、軽傷者110人になっているとの報告を受けたとした。

 そのうえで「地震発生から40時間以上が経過した。被災者の救命・救助は時間との闘い、正念場と感じている。倒壊建物の下で救助を待っておられる方がまだ多数おられると報告を受けている。本日も各実働部隊において自衛隊員を1000名規模から2000名規模に増強、自衛隊、警察において救助犬を2倍以上に増強するなど態勢強化を行い、人命第一で救命・救助に全力を尽くしている」と対応を説明した。

 またプッシュ型支援について、避難所に物資が行き届いていない状況が散見されるが、との記者団の問いに「輸送するルートの確保が重要。そういったことから道路の啓開に努めてきた。ようやく輪島市等についても4トン車が通れるルートを確保したということであり、今後、大型車の通行可能な状況に持っていきたい。海上ルートも港湾の状況の確認等を進めつつ人員等の海上ルート輸送の開始を行った」と述べた。総理は「全体として現地への様々な物資の輸送は着実に進められていると認識している」と語った。(編集担当:森高龍二)

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