「志賀原発廃炉しかない」と発信 志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は北陸電力志賀原発について「廃炉にするしかない」と発信した。

 志位氏は「志賀原発。『外部電源一部使えず』『配管が壊れて絶縁や冷却のための油が漏れ出す』『使用済み燃料プール 水が一部床面に溢れ出る』と」報道内容を取り上げたうえで「能登地方では20年12月から地震活動が活発化しており、23年5月には最大震度6強の地震が発生している」とし「廃炉にするしかない」とXで発信した。

 一方、北陸電力は2日、志賀原発は1、2号機とも定期検査で停止中で、外部電源や必要 な監視設備、冷却設備等について機能を確保しており、これまでの点検で安全上問題となる被害は確認されていない」と発表。

 また同日発表した「第3報」で「発電所の冷却水の補給用に使用している純水を貯蔵するタンクで毎分7.3リットル程度(438リットル/時)の水位の低下があることを確認したが、 同タンクは補給用に使用するもので、漏えい量は純水の製造能力(20000リットル/時)に比べ、わずかであることから発電所の冷却機能に影響はない。漏えい箇所については現在調査中」としている。

また「使用済燃料貯蔵プールの補給等には他のタンクの水を使用しており、使用済燃料貯蔵プールの冷却機能に影響はない」と説明。

このほか「1号機の放水槽の周囲(全周約108m)に津波対策として設置した鋼製の防潮壁(高さ4m)の南側壁が地震の影響により数cm程度傾いていることを確認したが、その他の側壁は健全で倒壊する恐れはない」としている。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース