化学薬品をまき散らすテロ行為、二次被害を防ぐには? 沖縄・本部町で想定訓練

 沖縄美ら島財団と県警、本部町・今帰仁村消防本部がこのほど、本部町の海洋博公園で不審者が化学薬品をまき散らすテロ行為の想定訓練を実施した。

 不審者がまいた化学薬品で意識不明者や体調不良を訴える利用者が発生したケースを想定。来園者の避難誘導やけが人の救護、犯人逮捕の流れを確認した。

 薬品の二次被害を防ぐため、職員がドローンを操縦して現場を確認し、防護服を着た警察官が薬品を採取・除去した。

 同財団海洋博公園管理センターの下地俊充参事は「これまで警察や消防と包括協定を結び、利用者の安全を第一に机上訓練を重ねてきた。想定外のテロが起きたときに対応できるよう、現場での連携を確認した」と話した。(北部報道部・松田駿太)

 

(写図説明)テロ対策訓練で被害者を運ぶ消防隊員ら=12月6日、本部町・海洋博公園

テロ対策訓練で被害者を運ぶ消防隊員ら=12月6日、本部町・海洋博公園

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