那珂川町の男性が回転するプロペラが付いた「さすまた」考案し特許を取得 使う人の安全性も確保

 去年(2023年)、東京都内で発生した貴金属店の強盗事件で「さすまた」が注目されましたが、那珂川町の男性が回転するプロペラ状の羽を付けて犯人を確保できるようにした「さすまた」を考案し特許を取得しました。

 この「さすまた」を考案し特許を取得したのは、那珂川町で農業を営む、小池英雄さん73歳です。

 考案した「さすまた」は、相手の腕や足を捉える小型のものと、一般の「さすまた」の先端に回転する羽をつけたものの2種類があります。

 いずれも3枚のプロペラ状の羽がついていて特殊な装置によって一定の方向にしか回転しないため、相手の胴体や足などを一度挟み込むと外れない仕組みになっています。

 小池さんによりますと、従来の「さすまた」では犯人を一度押さえ込んでも逃げられてしまう可能性がありますが、これは一度挟みこむと外れないため使う人の安全性がより確保できるということです。

 試行錯誤を繰り返し、若い時に自動車整備士をしていた経験などから小型の「さすまた」を製作しました。また、大型の羽は従来の「さすまた」の先に取り付けて使用できるようになっています。

 おととし(2022年)の11月には特許を取得し、去年10月、栃木県の発明展覧会にも出品して話題になりました。

 小池さんは、現在、この「さすまた」を商品化する準備を進めています。

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