能登半島地震死者120人超 栃木県内からも支援

 石川県で最大震度7を観測した能登半島地震の発生から6日目となった6日、死者が120人を超えました。そのような中、栃木県内からも被災地の支援が進められています。

 石川県内では、6日夕方の時点で死者が126人となりました。地震による死者が100人以上になるのは、関連死を含めて276人が亡くなった2016年の熊本地震以来です。安否不明者は、200人以上にのぼります。被災地では、14の市と町の約6万6千戸が断水し、2万4千戸が停電するなど厳しい環境での避難生活が続いています。

 那須塩原市にあるパン店、パン・アキモト。店の倉庫には、被災地に送るために準備した3千個ものパンの缶詰が積まれていました。

 この店では、非常食として企業や家庭に購入してもらったパンの缶詰を賞味期限の1年前に回収し、世界の飢餓や災害で苦しむ地域に送るプロジェクトに取り組んでいます。

 これまでにも、大規模な災害があるたびに、この支援を行っていて能登半島地震が発生した翌日には、那須塩原市と姉妹都市関係にある富山県滑川市に約2千食を送りました。

 その後も、6日までに4回にわたって約4700食を被災地に送りました。倉庫に保管している缶詰は、被災地の受け入れ態勢が整い次第、送り利用客からの応援メッセージも添えるということです。

 その他の県内の対応では、栃木県と宇都宮市は6日、給水車を現地に派遣しました。また、栃木県の要請により災害派遣医療チーム・DMAT10隊が石川県に派遣され明日までにすべての隊が到着する予定です。保健師の応援派遣で避難所での住民の健康支援業務に9日からあたる予定です。

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