台風6号では住民から情報が続々 FMやんばるの人気2番組、放送1500回 かっちゃん「リスナーに活力届けたい」

 沖縄県名護市のコミュニティーFM局「FMやんばる」の人気番組で、「かっちゃん」こと東克明さんがパーソナリティーを務める情報番組「あけみおモーニングタイム」「あじまぁステーション」が12月29日の放送でそれぞれ1500回を迎えた。東さんは「これからもその日の活力をリスナーの皆さんに届けたい」と意欲満々だ。(北部報道部・前田高敬)

 「あけみお」は月曜から金曜の午前9~10時放送で、その日のイベントなどの情報を告知したり、本紙掲載の記事を読み上げて紹介したりしている。同じく正午から午後1時の「あじまぁ」は、ゲストを招いたトークを中心に、名護市や名護署などからの情報も伝える。2018年4月2日以来、生放送されている看板番組だ。

 地域FMの強みを生かし、昨年8月に北部で大きな被害をもたらした台風6号の際は深夜1~2時まで特別番組とし、倒木などの状況や台風時のアドバイスを伝え続けた。「全国ニュースでは扱わない『どこの道が冠水して大変』など、リスナーからの情報提供がすごかった」。地域の人に聴いてもらえていると実感したという。

 自らの勉強になり毎日が新鮮、と話す東さんの本職は、演技やダンスなどを指導する市内スタジオの経営。「学生時代に俳優になりたくて、でも当時、北部に学べる場はなかった。今、名護だからこそできるという思いが根っこにある」

 冒頭の元気良いあいさつとその日自分が感じたことを話すよう心がけているという東さん。今後も双方向の番組を心がけていきたいと話した。

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