再び寒気襲来 あさって16日(火)にかけて北陸以北は大雪・猛ふぶきなど要警戒

 きょう14日(日)午後の北海道や東北は、再び雪の範囲が広がる見通し。また、夜は西日本から東日本の日本海側でも雨や雷雨となり、週明けあす15日(月)からあさって16日(火)にかけては日本海側の広い範囲で雪が降りそう。特に北陸から北の日本海側では大雪や猛ふぶきに伴う車の立ち往生、交通機関の乱れ、暴風や高波などに警戒が必要だ。

北陸・被災地は今夜再び雨 土砂災害に十分注意

 きょう14日(日)は朝から晴れている所が多く、けさの最低気温は金沢で-1.1℃、石川県珠洲市は-3.8℃まで下がるなど全国192地点で今シーズン1番の冷え込みとなった。
 このあとも昼間は沖縄、西日本から東北南部にかけて青空が続く見込み。能登半島地震の被災地でも日差しに恵まれ、日なたでは少しホッとできる陽気になりそうだ。金沢の最高気温は前日より大幅に高く11℃と3月中旬並みの予想。もし可能なら、安全な屋外で軽く体を動かすのもいいかもしれない。

 一方、北日本には次第に低気圧が近づくため、北海道や東北の日本海側は昼過ぎから再び雪の範囲が広がりそう。日差しは届きにくく、昼間も空気はヒンヤリと感じられる見通し。
 また、日中は晴れる西日本や東日本の日本海側も、夜は前線が通過する影響で雨が降り出しそう。雷を伴う所もある見通し。北陸でも夜は冷たい雨が降り、地震の揺れで地盤が緩んでいるため引き続き少しの雨でも土砂災害に十分な注意が必要だ。

あさって16日(火)にかけて日本海側は荒天

 日本付近は低気圧や前線が通過したあと、週明けあす15日(月)から16日(火)にかけては西高東低の冬型の気圧配置が強まる見通し。上空には強い寒気が流れ込み、日本海側は山陰から北海道の広い範囲で雪が降りそうだ。特に北陸、東北や北海道は大雪となるおそれがある。17日(水)朝にかけて、多い所では1メートル以上の雪が降り、石川県能登の平地でも雪が積もる見通し。また、関東甲信にも雪雲が流れ込み、雪の量が多くなりそうだ。

 加えて北陸、東北と北海道では週明けあす15日(月)から16日(火)にかけて最大瞬間風速は35メートルと何かにつかまっていないと立っていられないような非常に強い風が吹く予想。雪を伴っているため、猛ふぶきとなるおそれがある。海上では大しけとなりそうだ。

特に北陸以北で車の立ち往生や交通機関の乱れ警戒

 北海道や東北の日本海側はきょう14日(日)午後からあさって16日(火)にかけて、北陸はあす15日(月)からあさって16日(火)にかけて猛ふぶき、吹きだまりに伴う車の立ち往生や交通機関の乱れ、暴風や高波などに警戒が必要。また、落雪、なだれや着雪などにも注意したい。特に北陸の被災地では、積雪の重みによってさらに家屋が倒壊するおそれがあるため十分な注意が必要だ。
 また、金沢は最高気温でも4℃など一日を通して震える厳しい寒さが予想されるため、できる限りの寒さ対策をして、低体温症にかからないように気を付けてほしい。

(気象予報士・鈴木悠)

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