「ブーちゃん」「ブーすけ」は仲良し いつも一緒 「きれいきれいしようか」飼い主がブラシを持つと甘える

 雌のリュウキュウイノシシの「ブーちゃん」は子ども時代の昨年、沖縄県恩納村喜瀬武原の山で捕獲された。地元の60代男性に飼われている。

 捕獲された当時は体毛がはげて衰弱していた。風邪のような症状が続いたため、温かいミルクを与えて世話をした。

 雄の「ブーすけ」も昨年、同村安富祖の山で捕獲された。ニホンイノシシとリュウキュウイノシシの血を引き、体は真っ黒だ。

 男性によると、やんばるではニホンイノシシとリュウキュウイノシシの掛け合わせが多いという。「耳で判別できる。リュウキュウイノシシは耳がくっつき気味だが、ニホンイノシシは耳がピンと立っている」と話す。

 ブーちゃんは体長65センチ、ブーすけは75センチと大きい。ひ弱だったブーちゃんは、食事も寝る時もブーすけと一緒。男性が「きれいきれいしようか」とブラシを手にすると、食事中でも男性の足元で横になり、甘えてくる。男性は「私の言葉を理解しているようだから、ハードル跳びや玉乗りなどを教えてあげようかな」と楽しそうに話した。

(玉城学通信員)

仲良く食事をするブーちゃん(右)とブーすけ=13日、恩納村喜瀬武原

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