栃木県医師会の災害医療チーム「JMAT」 任務を終え能登半島地震の状況報告 医師が見た被災地は…

 1月16日、能登半島地震の被災地に派遣され任務を終えた栃木県医師会の災害医療チームの医師が、宇都宮市内で現地の状況などを報告しました。

 日本医師会の災害医療チーム「JMAT」は、都道府県ごとの医師会が被災地の医療体制を中長期的に支援するために医師や看護師などで組織するものです。

 石川県の医師会から要請を受けた栃木県の医師会は、1月7日から12日まで県内の医師や看護師など4人を穴水町に派遣し被災地の医療体制を支援しました。

 1月16日は、県の「JMAT」を率いた栃木県医師会の副会長、長島徹医師が宇都宮市の職員や医療関係者などに対し、被災地で感じた課題などを話しました。

 長島医師は長期間に及ぶ避難生活について、避難所の衛生環境を整えていくことが重要だと語りました。

 中でも、派遣された避難所では新型コロナウイルスなどの感染症が広がっていたということで、隔離ができるスペースの確保や検査態勢の拡充が今後の課題としました。

 さらに、現在進められている2次避難については、人とのつながりをはじめとする精神面の健康にも注意していくことが必要だと訴えました。

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