去勢した子牛153万7800円 担当者「価格が回復傾向」 沖縄・糸満の南部家畜市場で初競り

 糸満市の南部家畜市場で17日、肉用牛の初競りがあり、去勢した子牛が153万7800円の値を付けた。取引総額は2億4476万1千円で、前年を約5千万円下回った。

 子牛427頭、成牛55頭の計482頭が競りにかけられ475頭の取引が成立した。子牛の平均価格は53万8099円だった。

 市場の担当者によると、子牛価格が下落傾向にあるほか、取引頭数が昨年より33頭少なかったため、取引額が下がった。ただ「昨年末から価格が回復傾向にあり、中でも去勢子牛が若干持ち直した」という。

 初競りを前にJAおきなわの前田典男理事長が「飼料価格の高止まりや円安の影響で生産コストがかつてないほど高騰し、畜産経営は厳しさを増している」とあいさつ。「今後も生産農家や行政との連携を強化して肉用牛の振興を推進していく」と話した。(政経部・大川藍)

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