豊見城市、がん患者を支援 ウィッグなどの購入費用を助成 市「心理的、経済的な負担和らげたい」

(資料写真)豊見城市役所庁舎

 【豊見城】豊見城市は2月から、がん患者の市民を対象にウィッグ(かつら)や乳房補整具の購入費用を助成する。1点ごとに2万円が上限。最大で3点6万円の支援を受けることが可能。市は「がん患者の心理的、経済的な負担を和らげ、より良い療養生活につなげたい」と話している。

 助成予算60万円を含む補正予算案が市議会12月定例会で可決された。糸満、浦添両市が昨年10月に導入しており県内3自治体目とみられる。

 市は助成を受ける条件として、がん相談支援センターへの相談を挙げている。助成対象は2023年4月~今年3月の購入分で、6月が申請期限。領収証が必要。購入後に申請する。

 市は24年度以降の事業継続も検討している。問い合わせは豊見城市健康推進課、電話098(850)0162。(南部報道部・又吉健次)

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