軽井沢のドーナツ店が被災地を支援!能登町出身の社長が被災した農園からブルーベリー引き取りドーナツ販売【長野・軽井沢町】

軽井沢町のドーナツ店が能登半島地震の被災地を支援しようと、能登で作られた果物などを使ったドーナツを販売し、売り上げを全額寄付します。店の代表を務める女性は石川県能登町の出身です。

ウフフドーナチュ。無添加で子どもにも優しいドーナツが人気の店です。本店は金沢で2021年、軽井沢町に2号店をオープン。店の一角に15日から能登コーナーを設けました。

■ウフフドーナチュ 志賀嘉子社長
「能登の塩とか大浜大豆のきなこ…能登半島の端っこ、今は孤立集落になっているのでまだ連絡が取れていない状況なんですが、持っていた在庫で作っている」

志賀社長は石川県能登町の出身で今は金沢市に住んでいます。能登町にいる両親は一時、避難所生活をしいられました。取引先の農家には、まだ安否確認が取れていない人もいます。

■ウフフドーナチュ 志賀社長
「自分が何をすべきかわからず、一生懸命(被災地にいる)母や母を通して生まれ育った町の皆に(被災地の)情報を提供をする役割をしながら、自分はやっているんだと思い込みたい気持ちがあった。実際には1週間以上たっても、ずっと心臓がバクバクしていてなかなか何も手に付かなかった。」

13日から始めたのが、能登町で被災したブルーベリー農園の支援です。農園では元々ブルーベリーを使った加工品をオンラインで販売していましたが、地震後は運営がストップ…そこで志賀社長は、商品を全て引き取り無償で受注から発送まで代行することにしました。また、ブルーベリーを使ったドーナツを加え、売り上げを全額農園に寄付します。

■支援を受けた ひらみゆき農園 平美由記さん
「志賀さんが声かけてくれたことでそれがきっかけでブルーベリー農園再建しなきゃという思いになった。導いてもらったって感じ。本当に感謝しています。」

支援者のメッセージには…
「おいしくいただきながら、復興支援したいと思います」
「これから再建していく中でお手伝いできることあったらさせてください」

農園の支援に全国から40件、100万円以上が集まっています。(16日時点)さらに、おととい(16日)から能登町で保管し無事だったブルーベリーを金沢の店舗まで運び、新たにドーナツに加工しています。被災地でなんとか踏ん張る人と、支援したいという人の架け橋になることが、ふるさとへの応援の形だと考えています。

■楠原由祐子アナウンサー
「改めて思う被災地能登への思いは?」
■ウフフドーナチュ 志賀嘉子社長
「元通りにはいかないと思うが、能登で暮らしたい人の希望が叶う場所であってほしいなと思う。」

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