益子町で伝統行事「どんど焼き」 子どもの無病息災や五穀豊穣など願う

 1月14日、益子町で子どもの無病息災などを願う伝統行事「どんど焼き」が行われました。

 益子町の南部に位置する小泉・本沼・梅ヶ内地区で恒例のどんど焼きが行われました。この地区のどんど焼きは、戦前に行われていた催しを1970年代の後半に復活させたものです。地域を守る「山の神」への祭礼でもあり、将来にわたって伝えていきたい風習などを町が認定する「ましこ世間遺産」にもなっています。

 地域の子どもたちの数は、小学生と中学生を合わせて約30人ほど。40年の間に3分の1ほどに減ってしまいましたが、地元で育った大人たちが後世につなげようと伝統を引き継ぎ、活動しています。

 山に日が沈むのに合わせて火が付けられました。空にも届きそうな炎を上げて、勢いよく燃えるどんど焼きに集まった人たちが、今年1年の健康と五穀豊穣を祈りました。

 小泉・本沼・梅ヶ内育成会の仁平昌敬さんは「どんど焼きを今年も無事に行うことができて本当に良かった。子どもたちが成長する中で記憶に残してくれたら嬉しい」と話していました。

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