事故の傾向や特殊詐欺の手口、4こま漫画で啓発 津久見幹部交番などがポスターカレンダー【大分県】

交通事故の傾向や特殊詐欺の手口を4こま漫画でユニークに啓発するポスターカレンダー=津久見市の臼杵津久見署津久見幹部交番

 【津久見】臼杵津久見署津久見幹部交番と県建設業協会津久見支部は、交通安全と特殊詐欺被害防止を呼びかけるポスターカレンダー(A2判)を1千枚作った。事故の傾向や特殊詐欺の手口を4こま漫画でユニークに啓発。津久見市内の公民館や店舗に掲示する他、交番に来訪した人に配布している。

 同署によると昨年、市内で発生した交通事故件数は281件で、前年から45件増えた。このうち物損事故が268件(前年比50件増)を占め、駐車場枠内に頭から入って止めた車がバックで発進する際にぶつけるケースが目立った。人身事故は13件(同5件減)で、1人が亡くなった。

 管内で確認された特殊詐欺被害件数は11件(同4件増)。被害総額は約820万円に上り、前年の約460万円から大幅に増えている。

 ポスターカレンダーは、日頃から目にする機会の多いカレンダーを通じて事故を抑止し、防犯意識を高める狙い。顔写真をコラージュした交番員が「駐車枠にはバックで止めよう」「ATM・コンビニ・電子マネーは詐欺のキーワード」などと訴える。

 同交番の隅田勝信所長は「日常生活の中で事故や特殊詐欺の危険性を再認識するきっかけになれば」。同支部の伊東忠文支部長は「地域の安心安全に貢献したかった。特に高齢者に注意して見てもらいたい」と話した。 

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