渇水に加えて導水管の漏水と、沖縄本島で「水」を巡る不安定な状況が続いています。
断水するの? しないの? 錯綜(さくそう)する情報に、落ち着かない時間を過ごした方々は多かったのではないでしょうか。この機会に、水という限りあるこの島の資源について、改めて考えを巡らせた方もいるかもしれません。
島の限りある資源といえば、そう「土地」も。
これって、宮古島だけの話なの?
10年連続で地価が上昇し、2023年は全国で最も地価が上がった沖縄県の中でもさらに上昇率が際立つ宮古島市。島外から投資マネーが続々と投入される「ホテル建設ラッシュ地」として全国紙で報道されたほか、経済オンラインメディアでも「富裕層の新たな投資先」などと特集がこぞって組まれています。
一方で、限りある島の土地に、これまでとは桁違いの投資マネーが島外から注がれることで、地元に住む人たちの暮らしに影響が出ています。
好調な経済と人手不足を背景に、賃貸物件は稼働率99%と過度に不足。家賃が首都圏並みに高騰し、さらに地価高騰で持ち家を購入しようにもハードルがかなり高くなっているというのです。17日にスタートしたウェブオリジナルの連載「地価上昇が止まらない沖縄で今何が」では、最新の不動産DIレポートと宮古島市に住む不動産鑑定士・半場吉朗さんの解説を中心に、宮古島の現状を報告しています。
宮古島に住む人たちからは「家を借りるのも買うのも厳しい」「引っ越せない」という声が寄せられています。ただ近年、沖縄県浦添市に住む私の周囲の子育て仲間からも同じような声を耳にするようになりました。
「沖縄の土地の未来を見据えて」
思い出されるのは、那覇市新都心の地価高騰を取り上げた記事で、エキスパートEyeコメンテーターで不動産専門ファイナンシャルプランナーの友利真由美さんが言及していたこと。
不動産価格の高騰は沖縄県民を置き去りにして、ますます過熱の一途をたどっています。
私たちの大事な財産である沖縄の土地が、私たちの手を離れていってしまい、しまいには私たちが住むことすらできなくなってしまうのでは?という不安を抱いている県民も少なくありません。都市計画のあり方や用途地域の見直しも含めて、行政が主体となって沖縄県の土地の未来をどう見据えて運用していくか、見極めていく時期だと感じています。(一部引用)
まさに、この不安が現実化しているのが宮古島であり、そして、これからそこに向かっていこうとしているのが、沖縄島なのではー。一人の県民として、そう考えずにはいられません。
連載(下)では、沖縄本島の地価動向について、沖縄県不動産鑑定士協会の高平光一会長に解説してもらいます。公開までもうしばらくお待ちくださいね。
私は知りませんでした。深すぎる沖縄ネタ続々
さて実は、今年から沖縄タイムスのウェブサイト「沖縄タイムス+プラス」がパワーアップしています。
執筆陣に、ライターの長濱良起さん(フリー)、Rinaさん(美ら浜つーしん)らをお迎えして、深~~~~い沖縄情報をお届けしていきます。
長濱さんは13日に「沖縄のハードコアシーンが熱い!」をどどーんと公開、明日21日には沖縄ご当地アイドル「はいびす倶楽部」の横顔をつづった記事を公開予定! Rinaさんは北谷町民の目線で、北谷町のグルメやイベントなど旬の情報を届けてくれます。
お2人が取り上げる沖縄関連の情報は、なんせ、沖縄に住んでいる私(36歳)も知らないことばかり。いつも読むたび新鮮で、勉強になっています(笑)。日々の会話のネタにも使える話題も多いので、ぜひご注目を~。
週末にお出かけの際は、崎濱綾子さんのお天気コラムをご覧になってから!
それでは皆さま、また来週お会いしましょう! 今週のデジ編チョイスは篠原知恵が担当しました。