小山市与良川統合排水機場 完成前に児童が見学

渡良瀬遊水地周辺の農地を水害から守ろうと工事が進められている小山市生井地区の与良川統合排水機場が3月に完成するのを前に18日、近くの小学生たちが施設を見学しました。

見学に訪れたのは下生井小学校の児童およそ30人です。

下生井小学校では地域の防災教育として毎年、与良川統合排水機場の工事の様子を見学していて今回で3回目になります。

排水機場は、大雨の時に水を貯める役割をする渡良瀬遊水地から与良川に水が逆流しないようにポンプで水を押し出す施設で元々あった2つの施設が老朽化したため、統合する形で2019年10月から工事が進められています。

地下には4台のポンプが設置されていて最大で1秒間に25.72立方メートルを排水することができ、小学校のプールを例にすると14秒で空にできるということです。

見学会の最後には排水機場に展示される下生井小学校の創立150周年を記念して制作されたパネルがお披露目されました。
パネルは卒業生と在校生が制作したもので渡良瀬遊水地などを背景に在校生たちがコウノトリの背に乗って空高く舞い上がる様子が描かれています。
パネルは、今後、排水機場の会議室や玄関などに飾られるということです。

© 株式会社とちぎテレビ