「『喜』を共有したい」 白トウモロコシ80キロを中城社協へ寄贈

中城村社会福祉協議会の関係者(左)に白トウモロコシを手渡す松島良也さん=5日、同村内

 【中城】中城村添石の松島農園代表者の松島良也さん(52)は5日、村社会福祉協議会を訪れ、食支援を必要としている家庭や障がい者就労支援に活用してほしいと、同園で栽培している白トウモロコシ「汐風パール」80キロを寄贈した。寄贈は3年連続。

 松島さんは、沖縄市で看板業を営む傍ら減農薬の野菜作りに取り組む。2020年に同村添石の知人の休耕地6900平方メートルを借り、野菜栽培に取り組んでいる。金武町や宜野座村にも農園を持っている。

 汐風パールは糖度が18~22度で、プチプチとした食感が特徴。輪切りにしてチーズフォンデュにするのがお勧めという。

 汐風パールは、中城村新垣の指定就労継続支援B型事業所きらり(野村幸子管理者)で皮むきや選別、袋詰めを行い、500グラムずつ75袋に分けられ、14袋は民生児童委員が贈り先の家族に届けた。残りは地域の認定こども園などに販売し、事業所利用者の手間賃に充てられた。

 野村さんは「利用者は稼ぐ喜びを感じ、普段より声出しも多く、作業に弾みがついた」と感謝した。

 松島さんは「人の喜怒哀楽は同じ。『喜』を共有したい。これからも農福連携でできるだけ支援を続けていく」と意欲を語った。(翁長良勝通信員)

松島さんから贈られた白トウモロコシ「汐風パール」

© 株式会社沖縄タイムス社