「パリ」ではメダル獲得を目指す ホッケーの及川栞インタビュー

最終予選を終え、インドから帰国した及川栞=21日、成田空港

 パリ五輪出場を決めたホッケー女子日本代表で岩手県岩手町出身のDF及川栞(しほり)(34)=東京ヴェルディ、不来方高-天理大=は21日、最終予選を終えてインド・ランチーから帰国した。岩手日報社の電話インタビューに「(3位決定戦の)最後の5分間は人生で一番、長く感じた。五輪へのスタートラインにようやく立つことができて、ほっとしている」と喜びを語った。自身2度目の五輪出場に向けて「一つも勝てなかった東京五輪の悔しさを晴らし、パリではメダル獲得を目指す」と決意を示した。

(聞き手は及川慶修)

 -インドとの3位決定戦を1-0で制し、パリ五輪切符を獲得した。

 「勝利の瞬間は味方のDF2人と抱き合って『よっしゃー』と叫んでいた気がする。試合後、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれてインタビューを受けている時、緊張が解け、思わず込み上げてくるものがあった。最後の5分間は人生で一番長く感じた」

 -東京五輪4位のインドは、日本が昨年10月の杭州アジア大会から国際大会で3連敗を喫した強豪。第1クオーターの先制点を守り抜く試合となった。

 「(守備では)1人が抜かれても『ゾンビ』のように食らい付いた。インドへの応援で完全アウェーの中、押し込まれる場面もあったが、そのフォローができた。ずっと取り組んできた『全員守備』。自分もチームのみんなも、粘り強くやり切れたことが勝利につながった」

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