部活の顧問就任は「実質強制」 神奈川の教職員組合、丁寧な意向確認求める

部活問題に取り組む教職員組合発足について説明する飯田代表=24日、県庁

 公立学校の部活動問題に特化した教職員組合が神奈川でも発足した。顧問就任は管理職に事実上強制されているとして、教職員の意向を尊重するよう求めることを活動の柱に据える。望まない教職員が管理職と交渉する際には支援する。

 発足したのは「神奈川県の部活動問題を考える会」。全国組織「全国部活動問題エンパワメント」の加盟団体として2021年秋から活動を始め、23年8月に組合を設立した。代表は県立高校教諭の飯田深雪さんで、組合員は現在3人。

 同会は今月、顧問就任を強制しないことを求める請願を県教育委員会に提出した。その中で、部活は教育課程外で、勤務時間外に及ぶ指導を強制することはできないと指摘。だが実態は、顧問就任を望まない教職員にも校長が「お願い」するなどの形で実質的に強制しているとし、教職員の意向を丁寧に確認するよう求めている。 

© 株式会社神奈川新聞社