イリオモテヤマネコを交通事故から守りたい! 西表島の中学生がワークショップ 沖縄・浦添市【動画あり】

 西表島の小中学生でつくる「西表ヤマネコクラブ」は27日、国の特別天然記念物に指定されているイリオモテヤマネコの保護活動を行うワークショップ(主催・県自然保護課)を浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティで開いた。

 同クラブで活動する竹富町立船浦中の池村美乃里さん(13)、津嘉山湊さん(13)、柳橋穂岳さん(13)の3人は、イリオモテヤマネコが交通事故に遭う「ロードキル」が発生していることや、島内の道路に生物用の地下通路「アンダーパス」が123カ所設置されていることなどをクイズなどを交えて紹介した。

 イリオモテヤマネコの交通事故件数は記録が残っている1978年から101件あり、そのうち93件が事故死している。池村さんは「ヤマネコが貴重な存在だということを伝えられた」と手応えを語った。

 参加した北谷町の山中優さん(13)は「同じ年齢の中学生が野生動物を守る活動をしていてすごいと思った。交通事故の件数が多くて人間のせいで野生動物が亡くなっていることがよく分かった」と話していた。

イリオモテヤマネコの保護活動を紹介する西表ヤマネコクラブのメンバー=27日、浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティ

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