錦木、小結復帰へ前進 大相撲初場所

若元春に寄り切りで敗れた錦木(左)

 大相撲初場所千秋楽(28日・両国国技館)盛岡市出身で西前頭5枚目の錦木(伊勢ノ海部屋、盛岡・米内中)は、東筆頭の若元春に寄り切りで敗れた。連勝は3で止まり8勝7敗で終えた。

 錦木は鋭い踏み込みから前に出たが、若元春得意の左四つに組み止められた。出足に後退し、上手を許して万事休す。土俵を割ると天を仰いだ。

 初の殊勲賞を獲得した昨年7月の名古屋場所(10勝5敗)以来、3場所ぶりの勝ち越し。今場所の15日間を「勝った相撲は前に出ている」と評価した。

 3月の春場所は小結復帰の可能性もある。錦木は「(今場所勝ち越して)三役復帰に近づいたので良かった。稽古を積み重ねて体をつくっていく」と決意。ブルドーザーのように力強く前に出る相撲に磨きをかけて、春の大阪で大暴れしてほしい。

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