バルセロナがアラベスに競り勝って連勝! 主砲レヴィ7戦ぶりゴールにギュンドアン&V・ロッキ弾【ラ・リーガ】

[写真:Getty Images]

ラ・リーガ第23節、アラベスvsバルセロナが3日にエスタディオ・デ・メンディソローサで行われ、アウェイのバルセロナが1-3で勝利した。

2024年初のホームゲームとなった前節のビジャレアル戦でまさかの3-5の敗戦を喫し、同試合後の会見でチャビ監督の今季限りでの辞任表明という激震が走ったバルセロナ。それでも、直近のオサスナ戦を新戦力ヴィトール・ロッキの初ゴールによってウノセロで勝利し、辛くもバウンスバックの白星を手にした。

11位のアラベスとのアウェイゲームで連勝を狙う4位のチームは、中2日の一戦に向けて先発1人を変更。負傷のフェラン・トーレスに代えてクリステンセンをアンカーに置き、ペドリを左ウイングに置いた。

開始直後はアラベスの圧力に晒されたバルセロナだが、徐々にボール支配率を高めていく。ただ、後方でボールを動かすものの、なかなか効果的にボールを前進させられず。フィニッシュまで持ち込めない焦れる序盤の戦いとなった。

それでも、個の力で圧倒的に勝るアウェイチームは見事なコンビネーションプレーからファーストチャンスをゴールに結びつけた。22分、ハーフウェイライン付近からペドリ、フレンキー・デ・ヨング、ギュンドアンと流れるようにパスが繋がり、最後はギュンドアンからボックス内に走り込むレヴァンドフスキの足元にラストパスが通る。ポーランド代表FWは絶妙なボールタッチで前に運ぶと、飛び出したGKを嘲笑うかのようなループシュートを流し込んだ。

悩める主砲のリーグ戦7試合ぶりとなる今季9点目で先制に成功したバルセロナ。リードを手にした後も大きく戦い方を変えず、ボールを握りながら追加点を目指していくが、なかなか決定機まで持ち込めない。

すると、前半半ばを過ぎてオモロディオンを起点としたアラベスのシンプルな攻めに手を焼き始めると、35分にはゴール至近距離からのグリディのヘディングシュートでゴールを脅かされるが、これはGKペーニャのビッグセーブで阻止。さらに、前半終了間際にもオモロディオンに際どいシュートを浴びたが、これは枠の左に外れて事なきを得た。

1点リードで試合を折り返したバルセロナはカンセロに代えてフォルトをハーフタイム明けに投入。すると、前半同様に後半もファーストチャンスをゴールに結びつける。49分、カウンターから背後へ飛び出したギュンドアンが一度左のペドリに預けてボックス内への侵入を試みると、浮き球のリターンパスを見事なダイレクトボレーで叩き込んだ。

この追加点でラクな展開に持ち込みたいところだったが、直後の51分には右サイドを突破したアレックス・ソロの正確なクロスをボックス中央のオモロディオンに頭で合わせられ、瞬く間にリードを1点に縮められた。

さらに、失点から数分後にはギュンドアンが筋肉系のトラブルかプレー続行不可能となり、59分にヴィトール・ロッキのスクランブル投入を余儀なくされる。だが、結果的にこの交代が3点目をもたらす。

63分、右サイドで仕掛けたヤマルがタメを作ると、中央のフレンキー・デ・ヨングを経由したボールが左サイド深くに侵攻したフォルトに渡る。ここでフォルトがグラウンダーでマイナスの折り返しを入れると、タイミング良く走り込んだヴィトール・ロッキが左足のダイレクトシュートをゴール右隅に流し込み、2試合連続ゴールを達成した。

再び点差を2点に広げたものの、ツキや判定に恵まれないチャビのチームは、すでに1枚カードをもらっていたヴィトール・ロッキがかなり微妙な接触プレーで2枚目のカードをもらって退場となった。

20分以上を残して数的不利を背負ったアウェイチームは、後ろの枚数を削って攻撃に出るホームチームの動きを受け、フェルミン・ロペスやロメウ、負傷明けのイニゴ・マルティネスの投入で逃げ切り態勢に入った。

以降は自陣で守る時間が長かったものの、最後まで集中した守備で凌ぎ切ったバルセロナが、苦しみながらもリーグ連勝を飾った。

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