「もっと滑りたかった」 市民に愛されたスケート場 39年の歴史に幕【長野・上田市】

地域の人に愛されてきた上田市のスケート場が39年の歴史に幕を下ろしました。それぞれの思い出を胸に最後の滑りを楽しみました。

標高980mにある市民の森スケート場。営業最終日の4日、リンクにうっすらと雪が降り積もりました。

■市民の森スケート場・菊池知生さん
「ちょっと寂しいですね。始まれば終わるんで。どこも終わりはあるんで、しょうがないです」

およそ30年にわたってリンクを整備してきた菊池知生さん。いつもと変わらない作業もきょうが最後です。

(朝の仕上がり状況はどうですか?)

「最高じゃないですか。これでお客さん待つだけです」

午前9時。最終日の営業が始まるとぞくぞくと親子連れが訪れます。

■一番乗りで来場
「やっと子どもが(スケートを)楽しめる年齢になったので、寂しいというか残念です」

■2年生
「もっと行きたかった」

■上田市から
「こうやって外で滑れる所ってなかなか無いので、これが最後なのでいい思い出になれば良いかなって思いました」

早速リンクの感触を楽しむ男性は。

■上田市から
「ここが出来た年の同じ年なんですよ。来るまでがいろいろ思い出をめぐらせてきました」

1985年に開業し、今年で39年。上田市や東御市の小学生にとってはスケート教室のリンクとしても親しまれてきました。

■上田市から
「きょう最後だから来たいっていうから」

(ご自身も小学生のころに滑ったリンクにお子さんが滑る)

「すごいことですね。なんかちょっと感慨深いですね」

■東御市から
「ここ最後なのは寂しいけど、きょう最後なんで頑張って滑りたい」
■東御市から
「世代をまたいでじゃないですけど、一緒に滑られるっていうのはうれしかったですけどね」

■2年生
「思う存分滑っていきたいです」

開業当時は活気にあふれていましたが、施設の老朽化が進み利用者は年々減っていました。

■市民の森スケート場・菊池知生さん
「うれしいですね。一日無事に滑っていただければありがたいです。(営業終了すれば)じわじわくるんじゃないですか」

多くの人に惜しまれながら39年の歴史に幕を下ろしました。

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