レジェンド・喜納昌吉のバンドから、実力派高校生バンドまで、バラエティー豊かな「対バン」が実現した「第6回OKINAWAのWA ミュージックチャンプルー」が1月21日、那覇市のライブハウスOutputで開催された。喜納率いる「Celebration Champloo」が見事に独自の世界観を見せつけたほか、確かなステージ力を誇る高校生バンド「Nico」「Inside Out Socks」の2組、人気・実力共に高い「ヤングオオハラ」、ライブハウス発のご当地アイドル「はいびす倶楽部」の計5組が出演。各バンド出演の合間にはDJのしゅうHATE!!がキャッチーかつトリッキーな選曲でフロアをにぎわせた。(フリーライター・長濱良起)
※記事末尾にダイジェスト動画あり
イベントはOutputが主催。沖縄県内のさまざまなアーティストを、ジャンルやシーン、世代の垣根を越えて集めている。
Inside Out Socks
1組目のオープニングアクトは「Inside Out Socks」。疾走感あるナンバーを中心に場を温めた。キャラクターの違う2本のギターが交じり合うアンサンブルや、楽曲に厚みを与えるコーラスワークで、バンドならではの魅力を体現した。
Nico
2組目は、県内高校生のバンドコンテストで優勝した実績がある「Nico」。この日はドラム・タロウの代役で、ヤングオオハラのドラマー・ノリバルカンがスティックを握った。Nicoを代表する楽曲の一つ「ideal」では、しっとりとしながらも力強い世界観を表現してみせた。
はいびす倶楽部
3組目は「はいびす倶楽部」。エレクトロポップ調の「赤田首里殿内」や、ダブ調の「じんじん」など、アイドルとしての既存の立ち位置にとどまらず、沖縄民謡の新たな解釈を見せた。
※ダブ…レゲエの音を加工するなどして派生した音楽ジャンル
はいびす倶楽部 (X)
ヤングオオハラ
4組目は「ヤングオオハラ」。圧巻のライブパフォーマンスは健在で、1曲目の「キラキラ」で一気に会場の空気をヤングオオハラ色に塗り替えた。ボーカルのハローユキトモは「僕らの音楽を広めるお手伝いをしてほしい」とさらなる支持を呼びかけ、2024年の活動のスタートを切った。
ヤングオオハラ(公式サイト)
Celebration Champloo
最後を飾るのは喜納昌吉が率いる「Celebration Champloo」。天を指さしながら時に激情的に歌う喜納と、女性コーラス隊の掛け合いがカオスな世界観を見事に発揮した。「フォークもロックもレゲエも、苦手ではあるけれどやってきた。なぜか。友達をつくりたいからだよ」と語るように、音楽を通して人と人、人と自己を結び付けてきた喜納。「地球とダンスするんだ。これが革命だ」と、75歳とは思えないステップでギターを弾き鳴らした。
ライブハウスチャクラ(X)
【ライブダイジェスト動画】