地元産の新鮮なカツオでバーガー うまみ引き立てるオリジナルソース アメリカ雑貨に囲まれレトロな雰囲気

[胃心地いいね](764)K’s PIT DINER 宮古島市平良下里517 山吉マンション102

 アメリカ雑貨に囲まれたレトロな雰囲気の「K’s PIT DINER(ケーズピットダイナー)宮古島」では、素材の味を生かしたハンバーガーを楽しめる。愛知県の本店で9年間働いた長嶺拓也さん(43)が地元に帰り、2016年にのれん分けの形でオープンした。

 お薦めはカツオバーガー(税込み750円)。刺し身でも食べられる新鮮な伊良部島産のカツオに下味を漬け込んでから揚げる。薄めのフライを3~4枚乗せれば食べ応え十分。カツオの強い香りとうまみを、マヨネーズベースのオリジナルソースが引き立てる。

 当初は漁の網に掛かったサメを使っていたが、祖父がカツオ漁師だったこともあり、2年前に食べ慣れた地元の食材に挑戦した。「今まで作ったフィッシュバーガーで一番おいしい」と胸を張る。

 オーストラリア産牛肉100%のプレーンバーガー(850円)は肉の味を感じてもらえるようパティにはつなぎを使わず、牛脂と塩こしょうだけ。トマトやレタス、ピクルスなど王道の具材と合わせる。

 これを基本に、アボカドバーガー(千円)、ベーコンチーズサルサバーガー(1100円)など多彩なメニューやトッピングで飽きさせない。宮古牛バーガー(1300円)や数量限定の石垣島産黒毛和牛バーガー(1100円)と高級食材も提供し、客のニーズに応えている。

 テイクアウトも受けているが、焼いたバンズがしける前に食べてほしいとの思いで、勧めてはいない。

 ホールスタッフの妻真紀子さん(41)と2人で切り盛りする。「手作りだから時間はかかる」と長嶺さん。「地元の人に本物のハンバーガーを知ってもらうきっかけになれば」と笑顔で語った。(宮古支局・當山学)=金曜日掲載

 【お店データ】午前11時30分~午後5時頃。夜は予約客のみ対応。16席。駐車場は午後5時まで5台。火曜定休日。電話090(1821)1098

伊良部島産のカツオを使ったカツオバーガー(ポテト、ドリンクは別料金)
「地元の人に本物のハンバーガーを知ってほしい」と話す長嶺拓也さん=1日、宮古島市平良下里
K’s PIT DINER宮古島

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