去年より14日早く関東で「春一番」 栃木県内11の観測地点で今年最高気温

 気象庁は15日、関東と北陸で「春一番」が吹いたと発表しました。関東は去年(2023年)より14日、北陸は13日早く、春一番は今年全国で初めてです。

 春一番は、冬から春へと季節が変わる時期に初めて吹く暖かい南寄りの強い風です。日本海を発達しながら進む低気圧の影響で南よりの風が強まり、春一番が観測されました。午後3時までの最大風速は奥日光で6.7メートル、宇都宮で6.3メートルになっています。

 また、南から暖かい空気が流れ込んでいる影響で県内にある14の気温の観測地点のうち11カ所で今年最高になりました。小山で19.1℃を観測したのをはじめ、6カ所で18℃を超えるなど4月中旬から下旬並みの季節外れの暖かさとなっています。

 このあと前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、関東甲信では15日の夜から16日の朝にかけて大気の状態が非常に不安定になる見込みで、気象庁は、落雷、竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨に注意するよう呼びかけています。

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