ムエタイの魅力、世界王者が児童に伝える 佐伯市の直川小で特別授業【大分県】

平井将歳さん(右)に受けてもらいながらミット打ちにチャレンジする児童=佐伯市直川小
児童たちにジャブの打ち方を教える平井さん(中央)

 【佐伯】佐伯市直川の直川小で14日、タイ式キックボクシング「ムエタイ」の特別授業があった。M―1(競技団体)バンタム級世界王者の平井将歳さん(32)=ブレイブリージム佐伯店=らが、子どもたちにムエタイの魅力を伝えた。

 ブレイブリージム(本店・別府市、伴政和代表)は年1回、佐伯市で大会を開き、地域への恩返しとしてイベントなどに出向いて普及活動をしている。今回は平井さんが同市直川仁田原出身という縁もあり、特別授業が実現した。

 全校児童を前に、平井さんが自身の歩みなどを紹介し、ミット打ちを実演。キックのたびにはじけるような音が響き、児童からどよめきが上がった。

 この後、児童はジャブ、ストレート、キックの実技を習い、ミット打ちに挑戦。平井さんと同ジムのプランダム・ブレイブリー選手(27)に受けてもらいながらパンチ、キックを繰り出し、初めての経験に大喜びで「楽しかった―」と笑顔を見せた。

 最後に平井さんが「他の人には絶対にしてはいけません」と注意。その上で「自分はとてつもない練習を続けてきた。皆さんも夢をかなえるためにたくさんの努力をしてほしい」と呼びかけた。

 児童から「やってみて面白かった」「ジムに行ってみたい」などの感想が上がり、児童会長の清水稟心(りこ)さん(11)が礼を述べた。

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