高齢者の悩み軽減  介護施設でスパッツ試着会

高齢者の悩み軽減  介護施設でスパッツ試着会

 高齢者の健康維持に役立ててもらおうと、座骨神経痛などの痛みを軽減する専用のスパッツを千葉県市川市内の衣料品メーカーが開発し、2月21日、千葉市内の介護施設で試着会が行われました。

 このスパッツは市川市で衣料品などの販売を行う会社の代表、川畑貴子さんが開発したものです。

 川畑さんは、病気で足の筋肉が落ちて骨が出てしまった高齢者などから、硬い椅子に座るとお尻に痛みが出るという悩みを聞き、約10年の年月をかけて商品を開発しました。

 21日、千葉市緑区にある介護施設では試着会が行われ、履き心地を体験した施設の利用者から効果を実感する声が聞かれました。

 スパッツにはお尻の部分に着脱式のパッドが装着されていて、川畑さんによりますと、このパッドが筋肉や脂肪の役割を担うことで、座っても痛みが出にくい構造が実現できたということです。

 また、大規模災害などの際に避難場所となる体育館などの冷たく硬い床でも痛みを軽減する効果が期待されていて、川畑さんは2024年の元日に起きた能登半島地震の被災地にも寄付する準備を進めているということです。

スパッツを開発した 川畑貴子 さん
「無名な辛さというか、硬い椅子に座ったり寝る時にお尻が痛い悩みは、家族でも知らないことがある。これを履くと気兼ねなくどこでも座れるので、安心して外に行けると聞き、役立てられて良かったと思う」

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