メッツ・オーナーがアロンソ残留を希望 「チームの重要な一員だ」

今季終了後にFAとなるため、契約延長の可能性も含め、去就が注目されているピート・アロンソ(メッツ)だが、現時点では契約延長の交渉が行われていないことが明らかになっている。スコット・ボラス氏が代理人を務めているため、メッツと長期契約を結ばないままFAになる可能性が高いとみられているが、スティーブ・コーエン・オーナーは主砲の残留を望んでいるようだ。コーエン・オーナーは球団公認のポッドキャスト番組に出演し、「我々は彼をキープしたいんだ」と話している。

現在29歳のアロンソは、メジャーデビューした2019年にいきなり53本塁打を放つ大活躍を見せると、その後もコンスタントに一発を量産。短縮シーズンの2020年は57試合で16本塁打を記録し、直近3シーズンは平均41本塁打を放っている。メジャー5年目の昨季は154試合に出場して打率.217、46本塁打、118打点、OPS.822を記録。死球で左手首を痛めて離脱した時期があったものの、最少日数で戦列復帰を果たし、低迷するチームのなかで主砲の重責を担い続けた。

そんなアロンソについて、デービッド・スターンズ編成本部長は「シーズン終了後にFAになるのが最も可能性の高い結果だと思う」とFA前の契約延長を諦めるような発言をしている。代理人がボラス氏であるという状況を踏まえ、現実的に契約延長は難しいと判断しているのだろう。アロンソは「生涯メッツでプレーしたいと思っている。ニューヨークのことも大好きだからね」と話しているが、だからといって、希望条件の大幅な引き下げに応じるつもりはなさそうだ。

コーエン・オーナーは「聞いてほしい、我々は彼をキープしたいんだ」と主砲の残留を望んでいることを明言。「現在も将来も彼はチームの重要な一員だ。ファンが彼のことを強く思っていることも知っている。その声は私にも届いている。彼に対するファンの愛情はしっかり理解しているよ」とファンの望みに応え、引き留めに向けて尽力していく方針を示唆した。そして「今年は55本のホームランを打ち、FA市場で私を困らせてほしい。それは素晴らしい結果だと思う」と語り、FA前のラストイヤーを迎えたアロンソにエールを送った。

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