「頑張りを期待します」米国人の慈善団体 旅立ちをスーツで支援 児童施設の卒園生へ 沖縄・北谷町

スーツなどを品定めする園生ら

 【北谷】県内に住む米国人のボランティア団体ヘルプオキは18日、沖縄本島の児童養護施設を卒園する19人にスーツ購入代各3万円を贈った。園生は、洋服の青山北谷店で、店員らのアドバイスを受け楽しそうに品定めしながら、スーツや靴、ワイシャツを買い求めた。(翁長良勝通信員)

 ほとんどの園生は大学や専門学校に進学するという。ヘルプオキの共同代表を務めるクリス・ネズビットさんと妻の優子さんは「皆さんの頑張りが就職や勉学で大きく羽ばたくことを期待します」とエールを送った。

 スーツ代寄贈は2020年に始まり、今回で3回目。ヘルプオキは会費やバザーの売り上げなどを基に、児童養護施設でのクリスマス会やハロウィーンパーティー、フードドライブなどに毎年取り組んでいる。県内の若者も通訳としてメンバーに加わっている。

 園生らは「多くの人に支えられてきたことを肝に銘じ、思い出の込もったスーツを大事にします」と感謝した。

 園生から事前に寄せられた作文には「大学でも陸上競技を頑張ります」「将来はボランティア活動をしたい」などと新たな旅立ちへの決意が書かれている。

スーツなどの購入代金を寄贈したヘルプオキのメンバー=18日、洋服の青山北谷店

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