「正直ほっとしている」なでしこ熊谷紗希がパリ五輪出場権獲得に安堵、最高のチームでさらなる高みへ「パリでは金メダルを目指して」

パリオリンピック出場権を獲得したなでしこジャパンの最終ライン[写真:©超ワールドサッカー]

なでしこジャパンのキャプテンDF熊谷紗希(ローマ)が、パリ・オリンピック出場を決めての率直な想いを言葉にした。
【動画】試合後に岩清水梓と抱擁し、言葉をかわす熊谷紗希

なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は28日、パリ・オリンピックアジア最終予選第2戦となる北朝鮮女子代表戦を国立競技場で行い、2-1で勝利。2戦合計スコアを2-1とし、2大会連続6度目となるオリンピック出場権を獲得した。

試合後のフラッシュインタビュー直前には、戦友の岩清水梓(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)とも抱擁をかわしていた熊谷。率直な胸の内を聞かれると、「本当に正直ほっとしています、嬉しいです」と安堵の表情を見せた。

第1戦では[4-3-3]を採用したなでしこジャパンだが、この試合では[3-4-3]へ回帰し、熊谷は3バックの中央でプレー。サウジアラビアでの試合と比較して攻守に滑らかさが生まれ、流れのいい時間で点を取ることもできたと、狙い通りの戦いができたと振り返る。

「初戦は相手との立ち位置の関係でなかなか上手くいかなった分、第2戦ではチームとして修正できたと思います。最後押し込まれてしまいましたけど、勝ち切れたことは次につながる試合になりました」

「前半から全員の距離感がよく、攻撃も前に進めたので、相手が修正してくる前にゴールに迎えたかなと。そういうシーンが第1戦に比べて多く作れたと思うので、その中で点が取れて、すごいいい試合ができました」

熊谷は2011年にドイツ女子ワールドカップ(W杯)優勝を経験し、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得している。となれば、パリ五輪で目指す場所は必然だ。

「最高のチームでもっともっと長くやりたいとチームには伝えていて、それがパリで実現できることになりました。出場権を勝ち取りましたけど、まだまだパリまで時間があるし、そこへ向けて成長できるチームだと思っているので、パリでは金メダルを目指して全員で頑張っていきたいと思います。これからもなでしこジャパンをよろしくお願いします」

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