上海市、5G-Aネットワークを推進 車・道路・クラウド一体化支援

上海市、5G-Aネットワークを推進 車・道路・クラウド一体化支援

23日、上海市浦東新区の金橋インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)試験・実証エリアで、5G-Aネットワークに接続し走行する無人小型車。(上海=新華社記者/陳愛平)

 【新華社上海2月29日】中国通信大手、中国移動通信集団(チャイナモバイル)傘下の中国移動通信集団上海はこのほど、系列企業の中国移動(上海)産業研究院、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)、無人配送車メーカーの新石器慧通(北京)科技、コネクテッドカー車載システム開発の斑馬網絡技術、カーナビゲーションシステム開発の北京四維図新科技などのパートナーと提携し、上海市関連部門と合同で、第5世代移動通信システム(5G)の機能を拡張させた「5G-Advanced(5G-A)」ネットワークを利用したコネクテッドカーを実証する走行レーンを開設した。

 同市浦東新区の金橋インテリジェント・コネクテッド・ビークル(ICV)試験・実証エリアでは、5G-Aネットワークに接続されたICVが各種測定機器を搭載。各メーカーの車載モニターには、リアルタイムの道路状況や交通信号情報、歩行者や軽車両など交通弱者に関するアラートが表示され、ネットワーク接続のタイムラグは20ミリ秒以内に保たれた。

上海市、5G-Aネットワークを推進 車・道路・クラウド一体化支援

23日、5G-Aネットワークに接続した車のモニターにリアルタイムで表示される交通弱者への注意喚起。(上海=新華社記者/陳愛平)

 5G-Aは5G技術の進化版で、速度や遅延、接続数などの性能が大幅に向上する。無線通信とセンシングの統合(ISAC)、パッシブIoT(モノのインターネット)、内生知能などの技術を導入し、ヒトのインターネット(IoH)やIoT、クルマのインターネット(IoV)、ハイエンド製造、センシングなど、より複雑な応用シーンにより良く適合する。

上海市、5G-Aネットワークを推進 車・道路・クラウド一体化支援

23日、5G-Aネットワークに接続した車のモニターにリアルタイムで表示される交差点の信号情報。(上海=新華社記者/陳愛平)

 上海市通信管理局臨港通信管理弁公室の秦嶺(しん・れい)主任によると、同市は今年、情報通信業が中国(上海)自由貿易試験区臨港新片区(エリア)で全国初の区域レベルIoVネットワーク計画の策定を終え、浦東新区金橋で中心市街地でのスマートコネクテッドカー応用シーンを主とする14.1キロのテスト区間の5GIoVを建設し、投資ペースに合わせて臨港新片区と長江デルタ広域スマートコネクテッドカー実証エリアにおける5GIoV建設を推進するよう指導、奨励する。(記者/陳愛平)

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