中国の国際旅客定期便、「春運」以降はコロナ禍前の7割に回復

中国の国際旅客定期便、「春運」以降はコロナ禍前の7割に回復

乗客がスムーズに通関できるよう対応をする上海虹橋国際空港税関の職員ら。(1月4日撮影、上海=新華社配信)

 【新華社北京3月2日】中国民用航空局運行監視制御センターの戴軍(だい・ぐん)副主任は2月29日の定例記者会見で、春節(旧正月)の特別輸送態勢「春運」(今年は1月26日~3月5日)に入ってから、中国の国際旅客定期便数が着実に回復していると明らかにした。2月12~18日は5389便(1往復を1便と数える)と新型コロナウイルス感染症流行前の70.7%まで回復し、「一帯一路」共同建設国家との間を結ぶ便が全体の74.2%を占めた。

 戴氏によると、中国の国際定期旅客便は64カ国との間で運航されており、うち「一帯一路」共同建設国は48カ国と全体の75.0%を占める。シンガポール、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)、英国、イタリア、ニュージーランド、トルコ、カタール、エジプト、バングラデシュなど22カ国を結ぶ旅客便数は既にコロナ流行前の水準を上回ったほか、新たにクウェート、ルクセンブルク、タンザニア、セルビア、パプアニューギニアの5カ国に就航した。中米間では3月31日から週100便の運航を予定している。

 戴氏はまた、中国民用航空局が今後も資源供給を拡大し、審査・認可プロセスの最適化を進めると表明。国内外の航空会社が市場の需要に基づき輸送力を増やすことを支援し、航空会社の国際線・国際便に対する保障とモニタリングを着実に行うことで、国際便の回復を推進し、人的往来のニーズに一層応えていくと述べた。

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