ピケが古巣バルセロナに苦言…「ファンは正直さと透明性を求めている」

ピケが古巣バルセロナに苦言[写真:Getty Images]

元スペイン代表DFのジェラール・ピケ氏が、古巣バルセロナの上層部に対して苦言を呈した。スペイン『ESPN』が伝えている。

ここ十数年の放漫経営によって深刻な財政難にあえぐバルセロナ。直近数シーズンはラ・リーガが導入するサラリーキャップの制限をクリアできず、新加入選手の登録や契約更新の問題が恒常化しつつある。

昨シーズンはラ・リーガとスーペル・コパ・デ・エスパーニャのシーズン2冠を達成し、今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)でラウンド16進出を果たしたが、国内の2つのカップ戦敗退に加え、連覇を狙うラ・リーガでは首位レアル・マドリーと8ポイント差の3位と無冠の可能性が濃厚だ。

2022年末で現役を引退したピケ氏は、イバイ・ジャノス氏のTwitchチャンネルで苦境に陥る古巣について言及。「ファンは正直さと透明性を求めている」と、財政難を抱える状況においても無謀な目標や大物獲得を匂わせ、ファンを欺くクラブ上層部の不誠実な対応に苦言を呈した。

「現実が厳しいならば、そう言うべきだ。やってはいけないことは、競争するための資金がないのに、煙や鏡を売って(ごまかし)、チャンピオンズリーグで優勝すると言うことだ」

「現時点でのクラブの状況は分からないが、私が収集した情報の限りではそれほど良い状況ではないようだ。ソシオが大切にしているのは、面と向かって真実を語られることだ」

さらに、同氏はラミン・ヤマル、パウ・クバルシ、フェルミン・ロペスといったラ・マシア育ちの台頭著しい状況において、ジョアン・ラポルタ会長がクラブが経済的に立ち直りながら生え抜き選手に注力すると話せば、サポーターも理解してくれるとの見解を示す。

「『我々には一銭もないから、今後2、3年はラ・マシアに頼る』と言えば、人々はそれを受け入れるはずだ」

「そのメッセージは、クラブがアカデミーに自信を持っているということ、そして多くの才能を持った優れたプレーヤーがいるということであるべきだ。彼らを育て上げて、リーガで戦えるように努めてほしい」

「逆にやってはいけないのは、『ハーランドと契約する』と言うことだ。それは素晴らしいことだが、どうやって実現するんだ? 私はハーランドを例として挙げているだけで、噂とは関係ない。それは別にムバッペでも誰でもいいよ」

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