暴力団員に捜査情報漏らした疑い 神奈川県警巡査部長の男を再逮捕

神奈川県警本部

 職務上知り得た個人情報を暴力団組員に漏らしたとして、神奈川県警は6日、地方公務員法違反(守秘義務違反)の疑いで、薬物銃器対策課巡査部長の男(29)=横浜市中区長者町2丁目=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、2022年8月ごろから同9月上旬までの間、30代と20代の男性に対し、20代の男性が関わる事件の捜査情報を教えた、としている。県警は捜査に支障が生じるとして認否を明らかにしていない。 

 捜査関係者によると、男性は2人とも暴力団組員。男が薬物事件の捜査に従事する中で30代の男性と知り合い、さらに20代の男性を紹介されたという。

 県警監察官室によると、男が漏らした情報は薬物事件との関連はなかった。現時点で見返りに金品を受け取っていた事実は把握しておらず、今後は動機や経緯を詳しく調べる。

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