試合数増加に代表活動、過密日程にアーセナルのアイルランド女子代表が提言「選手の声に耳を傾けて」

アーセナルのアイルランド女子代表DFケイティ・マッケイブ[写真:Getty Images]

アーセナルのアイルランド女子代表DFケイティ・マッケイブが代表カレンダーに提言を残している。『bein SPORTS』が伝えた。

女子サッカー界のカレンダーは、2月下旬にインターナショナルウイークが組まれ、なでしこジャパンもパリ・オリンピック出場権を懸けて北朝鮮女子代表とのアジア最終予選2連戦を戦ったことも記憶に新しい。

初戦の会場が直前まで未定というのは異例中の異例だが、いずれにせよ欧州の各国リーグに所属する選手たちは、ハードな移動と日程の中で戦っていた。

また、2023年の女子ワールドカップ(W杯)は、これまでの6月スタートではなく、7月下旬から8月にかけて行われ、休息もわずかに秋春制のリーグは幕開け。春秋制では幕間がないリーグもあった。

選手のコンディションに関わる問題は、当然日本に限った話ではない。アーセナルの主軸を担い、アイルランドではキャプテンを務めるマッケイブも「良い試合を見てもらうためには、万全の状態で臨む必要がある」と強調し、組織は選手の声にも耳を傾けて欲しいと、『PA通信』の記者に対して語った。

「私たちがベストの状態でプレーし、記録的な観客(※)に良い試合を見てもらうためには、(心身ともに)フレッシュである必要があると思います」

「FIFAのウインドウやユーロ予選を考えれば、真夏にインターナショナルキャンプを変更したことは非常に良いアイデアだったとも考えています」

「なので難しい問題ですね。もちろん、私たちはサッカー選手であり、試合に出場したいと思っていますが、同時にリフレッシュしたいとものとも思っています。私たちにとっては本当に難しいことですが、とにかく前に進み続けるしかないですね」

「選手たちの力だけでどうにかなることではないので、協会や連盟などの組織には選手の声に耳を傾けてもらい、改善されることを願うばかりです。なぜなら、今の方法では解決されないからです」

※アーセナル女子はFA女子スーパーリーグ(FAWSL)第14節で、リーグ記録となる6万160人の観客を動員した。

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