三鉄活用区間を設定 県広域サイクリングルート【岩手】

 県は、自転車を活用した観光振興促進へ地域の特性を生かした「県広域サイクリングルート」を固めた。東西南北の4ルートであることに変更はないものの、交通量の多い道路などについて、安全性を確保するため一部ルートを見直したほか、三陸鉄道の活用を推奨する区間を設定した。

 広域サイクリングルートの設定を巡っては、県が2023年6月に大枠を示した素案を公表。同12月にパブリックコメント(意見公募)などを踏まえた修正案をまとめた。さらに検討を重ね、2月の検討会議で最終案を示していた。

 サイクリングルートは沿岸部を縦断する東ルート(約320キロ)、盛岡市や花巻市、西和賀町、北上市などを通過する西ルート(約290キロ)、一関市や平泉町、遠野市などを走行する南ルート(約310キロ)、二戸市や九戸村、滝沢市、岩泉町などが含まれる北ルート(約420キロ)の四つを基幹ルートとし、各地域のアクセス拠点となるゲートウェイを盛り込んだ。総延長は約1340キロで、東北各県における広域サイクリング基幹ルートの延長としては最長となる。

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