少雪で開花早く ザゼンソウ自生地・北上

 北上市和賀町藤根地区で、自生するザゼンソウが咲き始めている。

 ザゼンソウはサトイモ科の多年草。暗紫褐色の仏炎苞(ぶつえんほう)が中にある肉穂花序(にくすいかじょ)を包み込んでいるのが特徴で、色や形が座禅を組む達磨大師の姿に似ていることが名前の由来とされる。

 県道盛岡和賀線沿いにある群生地「ざぜん草の里」は、藤根自治振興会(小松久孝会長)、地元有志でつくる藤根ざっそうの会(菅沼信也会長)が草刈りや木道の整備などの管理に取り組んでいる。

 同振興会によると、今年は雪が少ないことから例年より早い2月末に開花を確認。暖かい日が続き、しおれてしまうこともあるというが、雪や落ち葉の中から頭をのぞかせているものもあり、3月いっぱいは見ることができそうだ。

© 岩手日日新聞社