中国外交部、南中国海巡るフィリピンとの領土紛争は存在せず

中国外交部、南中国海巡るフィリピンとの領土紛争は存在せず

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月12日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は12日の記者会見で、フィリピン外務省が同日、中国から受け取った南中国海の「領土紛争」に関する多くの概念文書に関し、中国の提案はフィリピンの主権に反するため検討しないと表明したことについて、次のように述べた。

 中国は南中国海諸島に対して争う余地のない主権を有しており、中国とフィリピンの間に南中国海を巡る領土紛争は存在しない。

 中国は2国間関係と南中国海の平和・安定擁護に基づき、フィリピンに対して海上情勢のコントロールと海洋協力の実施を提案した。これは交渉と協議を通じて意見の相違をコントロールしたいという中国の誠意と善意を十分に体現している。残念ながらフィリピン側は遅々として返答せず、海上で頻繁に権利侵害と挑発を行い、双方の意思疎通と協力の雰囲気を著しく損なった。

 南中国海問題における中国の立場は一貫している。フィリピンとは引き続き対話と協議を通じて意見の相違を適切に処理していきたいと考えているが、同時に確固たる措置を講じて領土主権と海洋権益を断固として守る。

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