「はしか」ワクチン、何回打ったか確認するには?感染力はインフルの10倍、コロナの3倍以上

国内では麻しん(はしか)の感染が相次いでいます。特徴はその感染力で「コロナの3倍以上、インフルエンザの10倍」と言われています。免疫を持っていない人はほぼ100%発症すると言われています。まずはどんな症状があるのか、福島県郡山市の小児科の医師に聞きました。

じんキッズクリニック・酒井信子副院長「感染すると高熱になって発疹ができて目が充血したりするなどの症状がみられる。薬がないので、症状に合わせた薬を飲んで回復を待つようになる。治ったあとも後遺症が出る場合があるので、かからないようにすることが一番大事」

薬がなく、さらに予防法はいまのところ「ワクチンを2回打つ」しかありません。みなさんは、はしかのワクチンを2回打ったか自分でわかりますか?

自分の母子手帳が保存されていればわかりますが、手元にないという方もいるかもしれません。福島県内の4市に、確認方法を問い合わせてみました。

市町村で異なる「ワクチン接種歴」の確認方法

福島市 1995年度以降に市内に住民登録があって、ワクチンを接種した人は保健所などで確認可能。
郡山市 2019年度以降の予防接種歴については基本的には保健所で確認可能。それ以前の接種歴は応えられる範囲で個別対応。
いわき市 2007年以降なら市役所で確認可能。
会津若松市 2019年度以降の予防接種歴については基本的には市役所で確認可能。それ以前の接種歴は応えられる範囲で個別対応。

市町村によって対応にばらつきがあるため、必要な方はお住まいの市町村に尋ねてみてください。

福島県の1回目のワクチン接種率は、2022年度現在92.5%と一見高く見えますが、実は全国の都道府県で40位となっています。小さな子どもがかかると症状が重くなるおそれがあり、県内の市町村ではワクチンの接種を呼びかけています。

福島市では、小学校入学前の子どもへのワクチンの補助は3月いっぱいのため、早く接種するよう呼びかけています。1回目だけで、2回目の摂取をしていないケースが多いということです。

ほかの市町村でも、小学校入学前までに未接種の子どもがいる家庭には通知を出しているところが多くあります。

県内の医療機関では、いまワクチンが十分に供給されているとは言い難い状況になっていますが、大人より子どものワクチン接種が優先されますので問い合わせてみてください。

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