「落ち着けない部屋」の原因は、家にあふれる“意外なもの”だった!?…気をつけた方がいい3つの場所

(※写真はイメージです/PIXTA)

リラックスできるすっきりとした部屋にしたいのに、どこを変えればいいのかわからない。そこまで物は多くないのに、なんだか居心地がよくないと思ったことはありませんか? 今回は部屋にあふれた「文字」に焦点を当て、筆子氏の著書『本当に心地いい部屋: ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる 』(大和出版)より、快適な部屋をつくるコツを紹介します。

「文字の氾濫」を止める

部屋の中に文字がたくさんあると、無意識のうちに情報として処理され、脳の仕事が増えます。できるだけ不用な文字や情報がついているものを取り去りましょう。

そこにあるのが当たり前になっていると自覚しにくいのですが、好きでない字体や文章のせいで、気づかないうちに頭が疲れています。

街中に看板の文字がたくさんあると、ざわざわとうるさい感じがします。ゴミゴミした感じです。文字情報の多い部屋も、そうした街と同じ気分にさせるのではないでしょうか? 意味のわからないアルファベットは単なる飾りとして脳内で処理されるでしょうが、意味がわかる漢字はインパクトがあります。

以前、歯医者に行くとき、胸に「天才」と漢字で書かれたTシャツを着ていた男性とすれ違い、くすっと笑ってしまったことがあります。

私は「天才」という文字を見ると、自動的に「バカボン」という言葉が続き、「これでいいのだ!」と両手を上げて主張するバカボンのパパが脳内に現れるのです。

これは楽しい思い出なのでいいとしても、部屋の中に放出されているランダムな文字列は、それぞれが小さく自己主張しています。注意深く周囲を見回してみると、文字情報は思いのほかたくさんありますよ。部屋ごとに見ていきましょう。

家のなかで注意した方がいい場所

キッチン

台所では、食品のパッケージに気をつけてください。パッケージは、色も派手なので、ノイズが倍増します。派手な袋や箱に入っている食品で、もう食べないものは、捨てましょう。中途半端に余っているものは、1つにまとめてください。

宅配のピザやファーストフードの箱にも文字が入っています。

すぐに食べない残りものは、箱の中に放置せず、別の容器に移し替えましょう。

飲み終わったペットボトルや缶ビールも、文字がついているので、さっさと捨ててください。日本のメーカーは、パッケージに、いろいろな注意書きを印刷しています。「袋が熱くなりますので、取り出すときはやけどに注意してください」とか。

使い終わったらさっさと捨てれば、こうした文字がたまることもありません。

平面をきれいにする箇所でもお伝えしましたが、冷蔵庫の扉にマグネットで貼っている紙類にも、たくさん文字がついているでしょう。

デリバリーのメニュー、ゴミの日のスケジュール、昔もらったグリーティングカードなど。どうしても必要なものだけを残し、あとは捨てましょう。

デザインとして文字がついている食器もあるかもしれませんね。

食器棚の中も見直して、目にうるさいものがあったら、処分を検討しましょう。

バスルーム

バスルームには、パーソナルケアグッズがたくさんありますが、それらのパッケージには、たいてい文字がついています。

シャンプーやコスメのボトルは、売り場で目立つように、色もデザインも派手なことが多いので、たくさんありすぎるとノイズになります。

使っているものは捨てなくてもかまいません。新品のまま、または中途半端に使って放置しているもの、過剰なストック、ためたサンプル品は処分してください。

粗品でもらうタオルは、店や会社の名前が入っているので、目にうるさく、安っぽさがあります。余分なタオルがあるなら、ウエスにしてはどうでしょう?

毎日使うタオルは、気に入ったものにしたほうが、気分よく暮らせます。

各種洗剤のボトルも、色や文字がうるさいものです。よけいなシールが貼ってあることもあります。用途別に、いろいろな洗剤を持ちすぎているなら、これを機会に洗剤の数を絞るといいでしょう。

リビングルーム

居間にあるうるさい文字は、新聞、雑誌、本、CDやDVD、レターラックの中の郵便物です。色を絞る話で書いたように、本や各種メディアの量を減らせば、ノイズも減ります。部屋の片すみに、新聞や雑誌が重なっていたら、片付けましょう。

インテリア小物の中にも、文字がついているものがありますね。

たとえば時計やカレンダー。時計もカレンダーもそんなにいくつもいりません。

地名が入っているお土産も、数が多すぎるとごちゃごちゃの元です。

「よけいな文字を捨てよう」と意識して見てみると、家の中には、想像以上にたくさんの文字があることに気づくと思います。押入れの中に入っている段ボール箱にも文字がついています。文字入りののれんを使っている人もいるかもしれません。

便利に使っているものは捨てなくてもいいのです。ですが、使っていないのに、そのままになっているものは、早めに捨てたほうが居心地のいい部屋になりますよ。

筆子

ブロガー

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