毎月必要な積立額をシミュレーション!
「FIRE」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
FIREとは「Financial Independence(経済的自立) Retire Early(早期退職)」の頭文字を取って作られた言葉で、定年前に充分な資産を築いて早期退職することをさします。
FIREの特徴は、築いた資産を減らさずに生活することが前提であることです。例えば、1億円の資産を年率4%で運用し、年間400万円の運用益のみでの生活を目指します。
ただし、FIREするには莫大な資産が必要となるため、多くの人にとって達成は難しいでしょう。
FIREは限られた人しか達成できない中で、注目されているのが「サイドFIRE」です。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
サイドFIREとはなにか
サイドFIREとは、資産運用による運用益と労働収入の2つで生活する考え方となります。
例えば、資産運用による毎月10万円の運用益とアルバイトによる毎月10万円の収入の合計20万円で生活するイメージです。
これにより、正社員時代の長時間労働や仕事の重責から解放され、ストレスが少なく趣味などに時間を費やせる生活を目指します。
サイドFIREは運用益に労働収入が加わるため、FIREよりも少額な資産で達成が可能です。
サイドFIREにはいくらの資産が必要か
サイドFIREについて説明しましたが、達成には具体的にいくらの資産が必要なのでしょうか。
サイドFIREに必要な資産額を、毎月得たい不労所得(資産運用による運用益)ごとにシミュレーションしてみましょう。なお、運用利回りは年率4%を前提とします。
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
【不労所得別】サイドFIRE達成に必要な目安資産額
不労所得 必要な資産額
- 毎月5万円 1500万円
- 毎月7万円 2100万円
- 毎月10万円 3000万円
- 毎月15万円 4500万円
- 毎月20万円 6000万円
- 毎月25万円 7500万円
当然ですが、毎月得たい不労所得額によって用意すべき資産額は異なります。毎月10万円の不労所得が欲しい場合は、3000万円の資産の用意が必要です。
サイドFIRE達成に必要な資産額の目安を確認しましたが、毎月いくら積み立てればシミュレーションした金額を用意できるのでしょうか。
サイドFIREを達成するには毎月いくらの積立が必要か
毎月10万円の不労所得を得るために必要な3000万円を用意する場合で、運用期間ごとに毎月の積立金額をシミュレーションしてみましょう。
なお、毎月積み立てたお金は年率4%で運用することを前提とします。シミュレーションの結果は以下のとおりです。
【運用期間別】サイドFIRE達成に必要な毎月の積立金額
運用期間 毎月必要な積立金額
- 10年間 20万4000円
- 15年間 12万2000円
- 20年間 8万2000円
- 25年間 5万8000円
- 30年間 4万3000円
毎月10万円の不労所得を得るために必要な3000万円を用意したい場合、積立期間が10年間であれば毎月20万4000円の積立投資が必要となります。
一方で、積立期間が20年間あれば、毎月8万2000円の積立投資で3000万円の用意が可能です。毎月8万2000円であれば、目指せる世帯もあるかもしれません。
サイドFIREを目指すなら新NISAの利用がおすすめ
サイドFIREを”目指す”ための資産運用は、新NISAの利用がおすすめです。
通常、投資で得た利益と配当金には約20%の税金がかかりますが、新NISAで投資をすればこの税金がかかりません。
そのため、よりお得で効率的な資産運用が可能です。また、従来の一般NISA・つみたてNISAと異なり非課税期間が無期限のため、長期運用にも利用しやすくなっています。
新NISAを使ってサイドFIREを目指してみてください。
参考資料
- 金融庁「新しいNISA」
- 金融庁「資産運用シミュレーション」