日本酒「奥州光一代」10周年で復刻版 奥州の異業種3社が開発

異業種3社が手がけ、誕生から10周年を迎えた奥州光一代

 奥州市前沢地域の異業種3社が手がける日本酒「奥州光一代(ひかりいちだい)」が誕生から10周年を迎えた。精密機器製造デジアイズ(油井信広社長)、酒造会社岩手銘醸(及川啓子社長)、前沢牛オガタ(小形守社長)が、2014年に無ろ過生原酒などを共同開発。節目の今年は新酒と10年前の酒を再現した復刻版を造り、地域自慢の味を発信する。

 新酒は、地元産の酒米「吟ぎんが」を使用した無ろ過生原酒(中取り)の純米大吟醸と通常の純米大吟醸で、フルーティーでキレのある味わいだ。10周年記念の復刻版は、吟ぎんがと14年産に使った酵母「ゆうこの想い」を再び使用。力強さや深みのあるうまみ、心地よい香りが調和する。

 前沢地域の強みを生かした商品として、生まれたのがこの地酒だ。アイガモ農法による米作りに取り組んでいたデジアイズ、酒米の稲わらを牛の飼料にしていた前沢牛オガタ、岩手銘醸が連携して始まった。原料を変えるなどして開発を進め、10年を迎えた。

 復刻版は1本(720ミリリットル)2800円で限定400本、新酒は無ろ過生原酒1本(同)2420円などで、市内の酒販店などで購入できる。問い合わせはデジアイズ(0197.56.7552)へ。 

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