「真いわしの甘辛煮」全国入賞 宮古・地元産まるごと味わえる

受賞した「真いわしの甘辛煮」を前に喜ぶ島香尚会長(右)と典子さん

 岩手県宮古市の水産加工業丸友しまか(島香友一社長)が手がける「真いわしの甘辛煮」が第67回全国水産加工たべもの展(運営委主催)の水産物つくだ煮部門で水産庁長官賞(4点)に輝いた。最高賞に次ぐ栄誉。サケなど主力魚種の不漁が続く中、安定した資源を使った新商品で「マイワシをまるごと味わえる仕上がりになった」とアピールする。

 脂がのった三陸産のマイワシをしょうゆと砂糖、塩のみを使って大鍋で約4時間煮込んだ。身はしっかり食べ応えを残しつつ、骨が気にならないほどやわらかい。甘じょっぱい味付けのあんばいが良く、ご飯や酒のつまみにぴったりだ。真空包装で冷凍しており、自然解凍で楽しめる。

 「地元に水揚げされるもので商品にしていかなければいけない」と島香尚会長(71)。漁獲が安定しているマイワシに目を付けて約2カ月かけて開発し、昨秋に発売した。無添加で取引先からも好評という。

 150グラム(4、5本)入り、450円前後で流通する。宮古市内の道の駅みやこやマリンコープDORAのほか、盛岡市内丸のらら・いわて、東京都のいわて銀河プラザなどで販売。問い合わせは丸友しまか(0193-62-1332)へ。

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