欧州サッカー連盟(UEFA)が、今年6月14日から7月14日にかけてドイツで開催されるUEFA EURO 2024で各チームの登録選手枠を「23」から「26」に拡大する可能性が高まっている。
イギリスメディア『BBC』によると、現地時間4月8日にUEFA関係者とEURO本大会出場権を獲得した国の代表監督らによる会議がドイツ・デュッセルドルフで行われた模様。その中で、各チームの登録選手枠を拡大する案について意見がかわされ、UEFAは会議後に「今後数週間以内に最終決定が下される予定」と発表した。
現在、各チームの登録選手枠は「23」に設定されている。2020年以降、コロナ禍に陥ったこともあり、サッカー界では試合内の選手交代枠がこれまでの「3」から「5」に拡大。それにともない、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022では登録選手枠も「26」に拡大された。
今年1月のAFCアジアカップ カタール 2023でも登録選手枠は「26」となっており、その中から各試合で23名のエントリー選手を選択するレギュレーションだった。だが、EUROはコロナ禍以前のレギュレーションを採用する予定となっており、登録選手枠も「23」になることが想定された。
しかし、各国から不満の声が挙がったこともあり、UEFAは登録選手枠を拡大を検討。UEFA曰く、今回の会議では「前向きな議論が行われた」とのことだ。
一方、会議では各国代表監督の間での“意見の相違”もあったようだ。オランダ代表のロナルド・クーマン監督のように登録選手枠を「26」に拡大することに賛成する声もあれば、グループトレーニングの難しさなどから枠を「23」に戻す案を推す声もあったという。また、イングランド代表のガレス・サウスゲート監督のように、これまで「23」枠を支持していたものの、過密スケジュールによる主力選手の負傷に悩まされる現状を鑑みて「26」枠に気持ちが移っている指揮官もいる。
果たして、今夏を彩るビッグイベントでは「23」枠と「26」枠のどちらが採用されるのだろうか。