マイカーで高齢者を有料送迎 宮古・門馬地区、バスの減少受け

住民主体の送迎サービスが始まり記念撮影する関係者

 岩手県宮古市の門馬地区で9日、住民が自家用車を使って高齢者らを有料送迎する「自家用有償旅客運送」のサービスを始めた。バス本数が少なくなった地域内の移動手段を、住民8人による「送迎チーム」が支える取り組み。2年間の実証運行を経て有償化し、持続的に生活の足を守っていく。

 送迎チームは運転手の講習を受けた40~70歳代の8人。現時点で約50人いる利用登録者の求めに応じてマイカーで送り迎えする。運行は平津戸、門馬、区界エリア内に限り、運賃は1回150~600円。106急行バスと接続すれば市中心部や盛岡市への移動の利便性も高まる。

 開始セレモニーを宮古市区界の門馬地域振興センターで開き、去石徹チーム長(64)は「ようやく有償運送にかじを切ることができた。これからも皆さんの足となって頑張りたい」とあいさつした。

© 株式会社岩手日報社