ボタンと音楽、華やかに共演 足利の光明寺で恒例の祭り 赤や紫、400株が見頃

演奏会が開かれた「ぼたん寺」で見頃を迎えたボタン

 【足利】「ぼたん寺」として知られる田島町の光明寺で20、21の両日、恒例の「ぼたん祭り」が開かれた。訪れた人たちは美しく咲き誇るボタンと華やかな音楽の競演を楽しんだ。

 約650年前に建立されたと伝わる同寺。先々代の住職が境内にボタンを植え始め、現在は赤や紫、白色など40種類約400株が植えられている。今年は15日に開花し、祭り期間に見頃を迎えた。28日ごろまでがピークという。

 ぼたん祭りは、開花時期に合わせて約50年前から続く。20日は釈迦(しゃか)の誕生を祝う「降誕会法要」を本堂で実施。21日は、フルートの渋谷綾花(しぶやあやか)さんとバイオリンの村田可梨(むらたかりん)さんによるデュオユニット「フィオーレ・ディペッラ」の無料演奏会などが行われた。

 渡辺徹範(わたなべてっぽう)住職(46)は「寺を身近に感じてもらおうと祭りを毎年開催している。多くの人にぼたんを見に来てほしい」と呼びかけている。

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