「見た目、男性なんだけど、戸籍上は女性で…」LGBT当事者から"カミングアウト"を受けたら、あなたはどうする?

家族やパートナーから、私は性的マイノリティだと、カミングアウトされたら、あなたはどう受け止めますか?
23日、島根県松江市で、LGBTの当事者が自身でカミングアウトする役を演じ、性的マイノリティへの理解を深めるイベントが開催されました。

「見た目、男性なんだけど、戸籍上は女性で」
「でも、出会ってから私も、それを知って、教えてくれて」

付き合っているパートナーの戸籍が女性だと母親に告白する。
そんなシーンで、パートナー役を演じる佐藤みどりさんは、自身が心と体の性が一致しないトランスジェンダー。
戸籍上の性別は女性です。

佐藤さんは、去年11月に松江市で開催された「島根レインボーパレード」の開催に関わるなど、自分のセクシュアリティをオープンにして、LGBTへの理解促進や権利実現を訴える活動を行っています。

そんな佐藤さんが企画したこの日のイベントでは、自分が、性的マイノリティの役を演じ、参加者が、当事者としてどう感じ、どう対応するのか、体験しました。

「手術も体に負担があるので、受けるのが難しいと思っていて」
「そうなると、戸籍の変更が難しい」
「男女の婚姻とは違うから、でもそこも、乗り越えれそう」

佐藤みどりさん
Q.イベント開催した理由は
「ロールプレイを体験していただくことで、より深く知っていただこうという意図で開催した」

少しずつ性的マイノリティやLGBTの情報は広がり、知識や理解も深まりつつありますが、自分が当事者になる体験をすることで、より、「自分事」として考えてもらう、そんな狙いがありました。

参加者
「私も娘がいるが、今回のロールプレイをきっかけに、自分のいろんな考えをアウトプットできたのはありがたかった」
参加者
「『絶対ないこと』ではないので、このロールプレイングはすごく良い経験」

佐藤みどりさん
「実際に自分の子どもが、そうだったらどうしようか、というところを想像されて、していただいたところが、やって良かったかなと思う。」
「本当にリアルなところを、イメージしていただけたのが、自分事化につながったんじゃないかと思う」

このイベントは、5月18日にも、開催が予定されています。

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