「感情的になってしまった」小久保玲央ブライアンはなぜ試合後に吠えたのか。印象的なムードメーカーの珍しい行動【U-23アジア杯】

感情を爆発させた印象的なシーンだった。

U-23日本代表は現地4月22日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップのグループステージ第3節で、U-23韓国代表と対戦し、0-1で敗戦した。

今回はベンチで出場機会のなかったGK小久保玲央ブライアンは試合後、全員がロッカールームに戻る直前、地面に向かって吠えた。明るい性格で、チームのムードメーカー的役割の守護神は、なぜスタジアムに響き渡るほどの大声を張り上げたのか。

小久保は「悔しかったから出た発言。勝ちたかったなかですごく悔しかったので、感情が出ちゃったシーンでした」とし、こう語った。

「チマ(藤田譲瑠チマ)、プラス自分がベンチから声を出していたのも、やっぱりこのチームが自分の中で好きなので、全員で勝って喜びたいというのがある。暗い雰囲気も好きじゃないですし、自分は今日試合に出ていないですけど、なんか自分のことのように悔しいですし、勝ちたかったなと。悔しい思いから感情的になってしまった」

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悔しさから思わず出た珍しい行動。ただロッカールームに戻れば、チームの雰囲気はすでに次に向けて切り替えており、小久保自身も落ち着きを取り戻せたという。

「特にチマを中心に次のカタール戦に向けて、パリ五輪の切符を掴むために、また切り替えてリカバーしていこうという話があったので、チームみんなポジティブな考えができてるなと。みんな切り替えられていたので、次に向かっていきたいと思います」

韓国に敗れたが、まだ今大会が終わったわけではない。2位でグループステージ突破を決めた日本は、25日に準々決勝で開催国のカタールと対戦。大岩ジャパンは切り替えて、ベスト4がかかる一戦に挑む。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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